私はTwitterの方で、
北朝鮮旅行を取り扱っている旅行会社の
アカウントをフォローしているのだが、
この度、日本国内で著名な北朝鮮料理である
「ハマグリのガソリン焼き」が食べられる
日帰りバスツアーが催行されることを知った。
ハマグリのガソリン焼きとは、その名の通り
新鮮なハマグリにガソリンをかけ、
火をつけて焼く料理(?)で、
以前テレビのワイドショーで報道されて
知っていた。
なかなか北朝鮮には正直なところ行きづらいが、
ハマグリのガソリン焼きが日本で食べられる
ことを知り、これは中々無い機会だと思い、
早速、申し込みをした。
当日の朝、千葉県の西船橋駅前にて受付。
客層は、意外にも男性と女性が半々だった。
女性は特に、韓流ドラマ「愛の不時着」を
観て参加した若い方も多かった。
バスに乗り込むと、車内にて
サンガリアの天然水が1本提供された。
何でも北朝鮮で良く飲まれているという。
日本に居ながら楽しむ、
北朝鮮ツアーの始まりである。
まずバスは、千葉県の大網白里市へ。
ここでは、まず旧日立航空機の
大網地下工場跡を外から見学。
戦時中に、朝鮮半島の方が建設の際、
携わったゆかりの地とのことである。
坑道内に入ることは出来なかったが、
今でも遺構が残っているのはすごいと思った。
見学の後は、本日のメイン会場である、
九十九里のバーベキュー場へ移動する。
今回はツアー貸切のようであった。
ハマグリのガソリン焼きの前に、
まず北朝鮮式バーベキューを楽しむ。
定番のキムチ、
北朝鮮でよく食べられているトウモロコシ、
平壌で食べられているという鴨肉、
その他、豚肉などが用意されていた。
それら具材を自由に焼いていく。
「愛の不時着」トークでとても盛り上がって
いた。
鴨の焼肉は初めて食べたが、
鴨肉独特の風味が焼かれて香ばしく、
なかなか美味であった。
会場では、ドリンク類も
ツアー代とは別料金で販売されており、
せっかくなら朝鮮半島ゆかりのものをと思い、
韓国で著名なチャミスルを購入した。
そして、このツアーのハイライトである、
ハマグリのガソリン焼き作りが始まる。
まずは、湿らせた藁の上に、
九十九里で採れた新鮮なハマグリを敷き詰める。
そして、上からガソリンをかけ、火を付ける。
ガソリンが引火すると、会場内に
どよめきが上がった。
ちなみに、この引火した火は、
ガソリンをかけ続けないとすぐに消えてしまう
ため、ガソリンの揮発性にも考慮して、
スタッフの方は、離れたところから慎重に
ガソリンをかけ続けていた。
ちなみに、ガソリンの取扱いは
危険を伴うため、素人が安易に真似するのは
止めた方が良さそうである。
20分ほど焼き続け、
試しに2個ほど食べてみる。
正直なところ、味にそんなに期待は
していなかったのだが、実際食べてみると
ガソリン臭さは全然なく、
新鮮なハマグリの塩加減が丁度良く、
びっくりするくらい美味しかった。
しかし、本当はもっと食べたかったが、
念のため2個でやめておいた。
バーベキュー場では、北朝鮮の国旗である
「共和国旗」が掲げられた。
日本では、なかなか見られない光景である。
という訳で、バーベキューはお開きとなった。
しかし、
今回のツアーはこれで終わりではない。
最後に、芝山町にある
これも朝鮮半島にて著名なお酒である、
マッコリの製造工場を見学&試飲をした。
芝山にマッコリ工場があること自体、
意外だったが、試飲したマッコリは確かに
美味しかった。
GOTO地域共通クーポンが使えたので、
2本ほど、お土産として購入した。
バーベキューではチャミスル、
芝山ではマッコリを飲んだので
帰りのバスでは眠ってしまい、
暗くなった頃、西船橋駅に到着し、
今回のツアーは終了となった。
正直なところ、日本ではなかなか体験できない
ことをさせてもらい、大満足のツアーであった。
代金は1名10200円ほどであったが、
十分その価値はあったと思う。
またこのようなユニークなツアーがあれば、
是非、参加してみたい。