この前、仲良しの友人達と、
都内の大田区にある、
「昭和のくらし博物館」に行き、
昭和戦後すぐの暮らしを学んだ。
その後、友人の中で「次は大正がいいな」と
いう話になり、調べてみると、
都内の葛飾区柴又に、「山本亭」という
大正建築かつ、室内でお茶を楽しめるスポットが
あることを知り、再び友人達を誘い、
葛飾柴又に赴いた。
まずは京成高砂駅へ。
この駅で友人達と待ち合わせの予定である。
柴又駅の駅舎は、下町らしい雰囲気で良かった。
友人達を待っている間、
駅前に設置されている「フーテンの寅さん」像と、
「見送るさくらさん」像を撮影する。
「男はつらいよ」シリーズは観たことがないのだが、
各回で、寅さんがマドンナに恋をして、
振られてしまい、柴又を発つ、というような、
ストーリーの流れだけは知っている。
これらの像は、柴又を発つ寅さんを見送る
妹のさくらさんのシーンをイメージして
建てられたもののようである。
友人達と合流し、
まずは柴又帝釈天の方に向かって進む。
このご時世にも関わらず、
帝釈天参道は、とても賑わっており、活気があった。
山本亭でお茶をする前に、
せっかく来たので、
柴又帝釈天に皆でお参りをする。
帝釈天の方も、参拝客で賑わっており、
やっぱりここは、観光地なんだな、と少し実感。
柴又帝釈天を後にし、
道に設置されている案内板を頼りに、
10分ほど歩いて、山本亭に到着。
山本亭は、大正末期から昭和初期にかけて、
増築を繰り返していた建物で、
当時流行していた、洋風建築を取り入れ、
和洋折衷の建物となっているのが特徴といわれている。
受付で入館料100円を払い、建物に入る。
建物の敷地内には、立派な日本庭園が広がっていた。
館内をさくっと見学した後は、
本日のハイライトであるお茶の時間である。
私は、ラムネを注文した
(付属のビスケットとセットで600円)。
理由は、なんとなく柴又らしいかな?と
思ったからである。
他にも、抹茶やコーヒーなど、同じ値段くらいで
いくつかメニューがあった。
加えて、ラムネの写真の少し奥に、
友人が頼んだコーヒーが写っているが、
そのカップの意匠が、かなり大正浪漫を
醸し出しており、山本亭の
細部までのこだわりを感じた。
写真は、別の友人が頼んだ、ぜんざいである。
少し味見させてもらった。
とても甘くて、疲れが取れるような味だった。
ごちそうさまでした。
山本亭を後にする前に、
唯一の洋室である「鳳凰の間」を見学する。
内部には立ち入れなかったため、外から撮影する。
確かに洋室だが、現代とはまた違うレトロ調で、
どこかタイムスリップしたような空間だった。
という訳で、柴又を後にし、
友人達と別れ、自分は京成押上線経由、
都営浅草線で帰路についた。
数が減った気がする。
帰宅後、先ほどの友人達と、
「次は何がいいかな。明治?平成?」
と、LINEでトークを楽しんだ。
確かに、時代によって文化も違うので、
そういう楽しみ方も良いな、と感じた一日だった。