最近、ネットニュースで、
成田空港近くにあった、
新たな温浴施設が開業した、というニュースを目にした。
デルタ航空の成田発着便撤退に際して、
華僑の方が、お台場にある「大江戸温泉物語」を模した
温浴施設を作ったという。
どう改装したのか興味を惹かれ、
更にそのネットニュースによると、
なかなか凝った演出が施されているようなので、
実際に足を運んでみた。
何故、まず成田空港に行ったかというと、
成田空港のバスターミナルから、
目的地の「東京湯楽城」まで
無料のシャトルバスが出ているからである。
湯楽城は、成田空港からシャトルバスで
約30分ほどの千葉県富里市に位置しており、
自動車の運転免許を持ってない限り、
公共交通機関でのアクセスは
正直なところ、あまり良くない。
成田空港第2ターミナルから、
湯楽城に隣接するホテル「ラディゾン成田」行きの
シャトルバスに乗る。
念のため、運転手さんに
ホテルには宿泊せずに、日帰り湯楽城の利用でも
バスに乗車可能か尋ねてみたが、
快く、大丈夫との回答を頂いた。
ちなみにバスは、成田空港第1ターミナルも
経由するので、どちらのターミナルからも
乗車可能である。
東京湯楽城に到着する。
写真では分かりづらいが、
ここがかつて、機内食工場だったとは
なかなか思えない。
この後、私は更にそのことを実感することになる。
入口の前には、七色に光る噴水が彩る。
正直、この時点ですごい。
靴をロッカーに預け、館内に入る。
途端に、高級ホテルを思わせる豪華なロビーが。
フロントにて、ロッカーキーを預け、
リストバンドを受け取る。
ちなみに応対して頂いたスタッフの方は、
外国の人であった。
かなり、インバウンドを意識している姿勢が
窺える。
受付を済ませた後、
自分のサイズに合った浴衣を受け取り、
更衣室で着替える。
という訳で、湯楽城ワールドへ出発である。
更衣室からは、まず、
温泉?が流れる坂道を歩いていく。
正直、この演出は何のためなのか、
良く分からなかったが、
個人的には、ユニークでなかなか面白いな、
と思った。
お湯が流れる坂道を登り、
いくつもの鳥居を模したオブジェを過ぎると、
そこには、いかにも「日本らしさ」を
ありったけに模した、煌びやかな空間が広がっていた。
天井は、なんと桜のプロジェクションマッピングである。
根木名駅、という名の休憩所。
根木名とは、この辺りの地名である。
甘味処。
その名の通り、主にデザートを販売する。
葉山商店。
という名の、子ども向けの遊び場。
「御神酒」とあったので、
おそらくバーのようなもの。
「江戸町」とあった。
何らかのショーステージなのかもしれない。
トミサト酒場。
居酒屋のようなお店かな?
熊野神社。
本物かどうか分からないが、
内部には、立派な神棚が再現してあった。
密庵席。
時間制別料金の個室のようであった。
家族連れなど、少し落ち着いて
ゆっくりしたいときには良いかも知れない。
富里家。
主に和食を提供するお店。
七栄屋。
主に中華料理を提供するお店。
今回は入らなかったが、ここの温泉施設を
経営されているのが、華僑の方なので、
本格中華料理を味わえるそうである。
このように、メインの館内の演出もすごい。
インバウンドから見た「日本」が華やかに
演出されている感じがした。
インバウンドでない日本人である私が、
館内の写真を撮ることに熱中してしまった。
この後、肝心の温泉に入った。
浴場内の写真は撮れないが、
色々な種類の温泉が充実しており、
一般的なスーパー銭湯のレベルは、
満たしているように感じた。
良いお湯でした。
途中の富里家で、夕食。
一番安めの、ざるそば(500円)を注文。
メニューは豊富にあったが、
いかにも日本らしい、天ぷらや寿司になると、
値段が高くなっていく感じであった。
ざるそばは、正直市販のもの感が否めなかったが、
決して、不味くはなかった。
続いて、甘味処でデザートを食べてみる。
抹茶ソフト白玉あずき(500円)。
取り分けてクオリティが高い訳では無いが、
湯上がりに合う、ちょうど良いデザートであった。
ごちそうさまでした。
料金を払い、湯楽城を後にする。
ホテルのラディゾン成田から、再びシャトルバスに乗る。
ちなみに、このホテルラディゾン成田は、
引き続きデルタ航空の経営となっており、
湯楽城は、ラディゾン成田の附属施設、
という扱いのようである。
シャトルバスで成田空港に戻り、
そこから京成線に乗り、帰路についた。
今回、東京湯楽城に行ってみて、
成田空港から、若干離れているのは難点だが、
そこの華やかな演出は確かで、
一度行ってみて、損はなく、
インバウンドにはもちろん、
日本人にも楽しめる施設だと思った。
これから成田空港は、
羽田との競争に晒されると思うので、
お互いに切磋琢磨することによって、
このような楽しめる施設が増えることを
純粋に期待したいと思う。