岳南電車が走らせている「夜景電車」が
気になっていた。
岳南電車は数年前、「日本夜景遺産」に
鉄道で初めて選ばれた。
沿線にある製紙工場群の工場夜景や、
暗闇に浮かぶローカルな駅の雰囲気などが、
選定理由だという。
その岳南電車が、静岡DC
(静岡デスティネーションキャンペーン)
の一環として、沿線を歩くガイド付きの
夜景電車を限定で走らせることを、
岳南電車公式HPで知り、早速予約して
岳南電車の起点駅でもある、
せっかくなので日中は、
「富士つけナポリタン」を食べることにした
(ちなみにこれを食べに行くのは3回目)。
まずは、東海道線に乗り、
今回私は、全区間鈍行列車で行ったが、
東京駅から、吉原駅に近い、
という手もある。
1両編成の単行がやってきた。
ちなみにこの車両は、昔、
東京の京王井の頭線で使われていたものを
改造し、使用している。
ここが、つけナポリタンが食べられる、
吉原商店街の最寄り駅である。
早速、店に向かう。
吉原商店街を進んで行く。
商店街は約7年前に来たときと同じように、
休日にも関わらず、
人通りが少ないのが残念だった。
吉原本町駅から10分ほど歩いて、
つけナポリタン発祥と言われる、
店に入ったのは、15時頃だったが、
店内は混雑してなく、ちょうど良い時間
だったかもしれない。
注文し、約15分ほどで来た。
既に何回も食べているが、
モチモチとした太麺と、
酸味が効いたナポリタンつゆが良く絡んで、
食欲をそそる味である。
ナポリタンつゆの方も、
大きめに切られた鶏むね肉が何枚も入り、
チーズや味つけゆで卵も入っているので、
結構ボリュームもある。
1ドリンクを追加でセットにすることができ、
アイスコーヒーにした。
ドリンクとセットで計1350円は、
少し高い気もするが、
食べ応えがあり、また食べたくなるような、
満足する一品である。
ごちそうさまでした!
夜景電車の時間まで、
未だ少し時間もあったので、
ちょっと遠回りして吉原駅まで戻ることにする。
写真は、先ほどのアドニスから近い、
バスターミナルの吉原中央駅。
バスターミナルなのに「駅」を名乗っている
理由は、昔ここから鉄道への連絡乗車券を
扱っていたかららしい(ウィキペディア情報)。
富士急ハイランドで有名な、
ちなみに先ほどの岳南電車も、
富士急行グループである。
吉原中央駅から約20分で富士駅に到着。
駅のペデストリアンデッキからは、
富士市で有名な製紙工場群が良く見えた。
吉原駅に戻る。ちなみに隣の駅である。
静岡DC記念ツアーの夜景電車の受付が始まり、
済ませた後は、ホームにて待つ。
先ほどまで天気が曇っていたが、
夕刻になると少し隙間ができ、
幸いにも富士山を見ることが出来た。
これは、写真を撮らない訳にはいかない。
18時半に近づき、夜景電車が入線する。
夜景電車は2両編成で、
後ろ寄り1両が夜景ツアー客用の貸切であった。
ちなみに今回の夜景電車の客層であるが、
鉄道ファンはもちろん、
家族連れやカップルも見受けられて、
老若男女、様々な人がいた。
吉原駅を発車後、
まずは終点の岳南江尾駅まで一気に行く。
この日は、ちょうど夏至の日だったので、
外は未だ明るいが、駅舎やホーム、
駅に停まっている電車が、風情があって
良く感じた。
再び夜景電車に乗り、
今度は途中駅の比奈駅で下車する。
この駅から隣駅の岳南富士岡駅まで歩き、
工場夜景を楽しむ行程である。
外も暗くなり、
その中に佇む駅ホームの電灯からの灯りが、
ノスタルジックな雰囲気を醸し出しているように感じた。
実際、この駅のホームは、
多くのテレビロケで使われているようである。
比奈駅を出発し、
道中の工場夜景を撮りながら歩く。
先ほどのノスタルジックな比奈駅の夜景も
良かったが、これらのライトアップされた
人工的かつ機械的な工場の夜景も、
また違った意味で綺麗に感じた。
学生時代に講演に行った際の話だが、
こういった工場の風景を、
「テクノスケープ」と呼ぶ人もいるようである。
岳南富士岡駅近くの踏切で、
今度は夜に走る岳南電車を撮影する。
上手く撮れなかったが、
暗闇の中の、車内の電灯が、
風情があるなと思った。
岳南富士岡駅構内では、
昔、岳南電車の貨物輸送で使われていた、
電気機関車と貨車を見学。
どれも古いもので、鉄道ファンの私としては、
パシャパシャ写真を撮ってしまった。
岳南富士岡駅内の車庫には、
最近、親会社の富士急行から譲渡された、
9000形が停まっていた。
今度来たときには、あの車両に乗ってみたい。
岳南富士岡駅から、また夜景電車に乗り、
吉原駅まで戻る。
上手く撮れなかったが、
車内から撮影した工場夜景である。
スマホで撮影したので、なかなか
動いている車内から夜景を撮影するのは
難しい。
吉原駅に到着後、アンケートを記入し、
お土産と交換して、ツアーは解散となった。
お土産には、最近流行りのダムカードのような、
「工場夜景カード」が1枚入っていた。
係の人の話によると、とても貴重らしい。
もらったお土産とは別に、
しずおか茶コーラ(200円)を購入。
味は、お茶の風味が感じられてスッキリと
していたが、コーラというよりかは、
サイダーに近い気がした。
そして、吉原駅から再び鈍行を乗り継いで、
都内に帰ってきた。
都内に帰ったとき、既に日付が変わっていた。
今回初めて、岳南電車の夜景電車に
乗ってみたが、動いている車内から、
工場夜景を撮るのは意外に難しく、
本当はもっと綺麗な写真を撮りたかった。
なので、今回のように下車して、
街歩きするツアーはとても良く、
今後も機会があれば開催して欲しい、と感じた。
そのときには、もっと綺麗な
工場夜景を撮影したいと思う。