小さい頃から、
ちょくちょく祖父母の家に遊びに行ったりと、
福島には愛着を持っていた。
今回、震災があり、
福島市は、
震災の後、
私が慣れ親しんでいた福島が気になり、
少し足を運んでみることにした。
東京のJR新宿駅から出発する高速バス
「あぶくま号」に乗車して、福島へと向かう。
このバスは途中、郡山駅も経由するので、
新宿から終点の福島駅まで
5時間近くかかるが、
運賃は、新幹線の半額近くで済む。
途中、東北道の車窓からは、
安達太良山を観ることが出来た。
出かけたのは5月初旬頃だったが、
山の頂上辺りには雪が少し残っていた。
福島駅に到着。
写真は東口だが、駅前に植えられている、
樹木の新緑が綺麗だったので、一枚撮る。
これから福島交通飯坂線に乗って、
飯坂温泉に向かうが、
飯坂線の乗り場は、
JR線乗り場とは別の場所にあり、
駅ビルの端の方にある。
飯坂線に乗ること20分くらい、
終点の飯坂温泉駅に到着。
福島駅からのアクセスは、
比較的良い方だと思う。
乗ってきた飯坂電車。
この車両は昔、
東京の東急電鉄で使われていたお古で、
乗ってみると、少しだけ昭和の香りがする。
飯坂温泉駅の駅舎。
近年、温泉地らしい和風の駅舎に
リニューアルされた。
幼少期に来たときには、
もっと無機質的な普通の駅舎だった。
ただ、このリニューアルした駅舎の内部は、
以前訪れたときと変わっておらず、
建物の外装だけを和風に
リニューアルした感じである。
駅前には、色々な銅像が建てられている。
飯坂温泉に訪れたことがあるために、
建てられているようである。
中央は、飯坂温泉の名物である
「ラジウム玉子」に関する像で、
ラジウム玉子とは、
要するに温泉玉子なのだが、
発見されたために、
それを記念して建てられたようである。
駅前から観た飯坂温泉の風景。
風情がある温泉街、といった感じである。
飯坂温泉駅から10分ほど歩いて、
温泉に入るために共同浴場に行く。
写真は、実際に入った共同浴場の「鯖湖湯」。
お湯の温度はとても熱く、
長時間は入っていられなかった。
飯坂温泉の源泉はかなり熱いことで
有名のようである。
共同浴場の中は、午後に訪れたが、
主に地元の方達や観光客で混んでいた。
温泉から上がり、
鯖湖湯の前で、休憩スペースがあったので、
無料のお茶でひとやすみ。
という訳で、飯坂温泉を後にし、
飯坂線に乗る。
福島駅から近い途中駅である、
美術館図書館前駅で途中下車する。
それは、行く際に福島駅でもらった
飯坂線沿線の観光案内である、
「いい電沿線探訪」というパンフレットに
載っていたラーメン屋に行くためである。
駅から5~10分ほど歩いたところにある
「佐川食堂」で支那そばを注文する。
中太麺であっさりとした、オーソドックスな
感じの醤油ラーメンだったが、
どこか懐かしい感じの味がした。
これは、市内に植えられていたハナミズキ。
綺麗に咲いており、記念に一枚。
その後、また福島駅に戻り、
親戚と合流して、夕食を食べに行く。
店の名前は忘れてしまったが、
福島駅近くのとんかつ屋に入る。
自分は「川俣軍鶏のチキンカツ定食」を注文。
川俣とは、福島駅から少し離れた
ところにある地名である。
こういうその地域に行って、
地産地消のものを食べるのは、楽しい。
味は、カツが柔らかくかつボリューミーで、
ごはんを何回もおかわりしたくなるような
美味しさだった。
駅で親戚と別れ、帰りは新幹線に乗る。
新幹線だと、
福島~東京が1時間半くらいで着く。
やっぱり、新幹線って速い。
帰宅後、今回の使用した切符を並べてみた。
飯坂電車に乗る際は、
「がんばろう東北 一日フリー乗車券
(800円)」を利用した。
幼少期から感じていたことだが、
毎回、福島に行くと、
都会の喧噪とはかけ離れた、
ゆったりとした雰囲気が流れていた。
今回、震災から約2ヶ月後に福島市を訪れ、
位置関係や原発から離れている、
という事情もあるだろうが、
そこには、幼少期から変わらない、
ゆったりとした雰囲気が流れていた。
この震災で、
色々な被害を福島市も受けたと思うが、
それでも、このゆったりとした雰囲気は、
いつまでも無くならないで欲しい、
と、思った。